「え?結婚式? 前のときに買ったドレスもう着れないんだけど…?」
「てか、私のこの体型、ドレス姿なんて絶対似合わないじゃん! 何着ればいいのかもわかんないし…ああ、行きたくなーーい!」
華やかな結婚式に呼ばれるのは、本来は嬉しいことかもしれない。だけど体型や服装にコンプレックスがあると、それだけで行く気がゼロに近づいてしまう。可愛いドレスを着こなせる人や、スタイル抜群の人たちばかりが集まる場所に自分が紛れ込むなんて、考えるだけで逃げたくなるのも正直しょうがないと思う。
ただ、大切な友人や知り合いの結婚式なら「おめでとう」と言う気持ちもあるからこそ、欠席する決断も簡単にはできないはず。そこで今回は、結婚式に行きたくない理由の中でも特に「体型・服装の悩み」にフォーカスしつつ、どんな対処法があるのか考えてみたい。
体型に自信がなくて結婚式に行きたくない理由
「ドレス選びが地獄…何着ても似合わない気がする」
結婚式といえば、女性ゲストはドレスやワンピース、華やかな小物や靴でバッチリ決めなきゃいけないイメージが強い。だけど、「私の体型でドレスなんて似合うわけがない」「二の腕が太くて、ノースリーブとか絶対無理…」など、コンプレックスが大爆発してしまう。
会場には可憐にドレスアップした人ばかりが集まるはずだし、「ああ、この腕を晒すのか」「ウエスト周りを隠すのか…でもこれ以上は隠れない…」と悶々と考えているうちに、どんどん行きたくなくなる。それでも何とかドレスを選ぼうにも、「これじゃ胸がパツパツだ」「丈が中途半端に短い」など、鏡の前で撃沈する瞬間が続くと、メンタル的にも辛い。
「周りとの比較が辛い…綺麗な子ばっかり」
結婚式は普段めいっぱいおしゃれしない人でも、当日はヘアメイクをしっかり整えてドレスやスーツを着て、見違えるほど綺麗になって登場する。そんな華やかな空間に飛び込むと、どうしても他人と比べてしまい、「私だけ全然垢抜けてない」「あの子みたいに可愛く決まらない…」と余計な自信のなさがこじれる。
写真を撮る流れになれば、友人たちがキラキラと笑って並んでいるなかで、自分だけどんより陰気オーラ。せっかくの集合写真でも「顔がパンパン…」だとか「全体的に野暮ったい…」だとか、後になって落ち込む原因が目に見えている。「そんな思いをするくらいなら、最初から行きたくないよ…!」と逃げたくなるのも無理はない。
「体型ケアとか痩せるとか今さら無理!」
招待状を受け取ってから結婚式本番までが数か月あれば、「痩せればなんとかなるかも…?」という望みが少しは出てくる。けれど大抵、忙しい日常の合間にダイエットやエステなんてそうそう行けるわけもなく、「結局私の体型は変わらないまま結婚式の日を迎える」ということがほとんど。
頑張ろうと思っても、仕事や家事でヘトヘト、ストレスで余計に食欲が増してしまい「むしろ太った気がする…」なんて事態になると、「もう無理! 行きたくなーい!」と叫びたくなるのも当然。
結婚式の服装がわからない苦痛
「ドレスコードが厳しい…マナーに自信ない」
結婚式って、露出度、色合い、靴やバッグのマナーなど、実は細かいルールが多い。
- 白い服は花嫁とかぶるからNG
- ストッキングは肌色でなければNG
- 過度な肩出し、深いスリットなどはNG
- ファーや革製品は動物を連想させるためNG
- 花嫁より目立つような派手なヘアセットはNG
「うわぁ、面倒くさい……。パンツスタイルはいいの?」そんな制約に振り回されて、「もう何着ればいいか分かんない…」と嫌になる。
男性の場合だって地味に苦労する。スーツの色やシャツの選び方、ネクタイの柄など、守るべきマナーは意外と多い。「普段はスーツ着ないし…」「フォーマル用なんて持ってないよ!」とパニックになるうちに、気づけば「行くのがめんどくさい」に直結してしまう。
「小物やバッグ選びにもお金がかかる!」
ドレスやスーツだけでなく、靴やバッグ、アクセサリーをすべてそれなりに揃えようとすると、地味に出費がかさむ。「そもそも普段はそんな派手なヒールも履かないし、パーティーバッグも持ってない。買うと高いし、レンタルもめんどくさい!」という状況では、ますます気持ちが萎える。
さらに体型に合わせたサイズがレンタルショップになくて苦戦することもある。せっかく借りられても、「どうしてもパツパツ感が否めない…」など納得いかない仕上がりになると、「こんな姿で出席したら恥ずかしいだけでは?」とネガティブ思考が止まらなくなる。
ただでさえ、ご祝儀でお金がガッツリ持っていかれるんだから財布的に厳しい。
体型・服装の悩みを乗り越えるための対処法
実は意外と使えるレンタルサービス
近年は大きめサイズのドレスやスーツを取り扱うレンタルサービスが充実している。お店に行って試着もできるし、ネットで検索して自宅に届けてもらえるところもある。自分のサイズをしっかり伝えておけば、「こんなのあったんだ!」と驚くくらいピッタリめの服を見つけられることがある。
小物やバッグ、シューズも一緒に貸し出してくれるプランもあるため、余計なお金をかけずに“結婚式フルセット”がそろう。選ぶ手間はかかるけれど、全部買うよりはかなり気楽。返品も簡単なので、「自信ないけど一応チャレンジしてみるか…」という気軽さで利用できるのが嬉しい。
体型カバー優秀デザインを探す
「体型に自信がない」と嘆く人向けのドレスや服装テクは、実は探せばたくさん見つかる。
- 袖付きのデザインで二の腕を隠す
- ウエスト切り替えが高い位置にあるAラインやエンパイアラインならお腹回りが目立ちにくい
- カーディガンやボレロを上手に使って気になる部分をカバー
こうした工夫だけでも、「あれ、意外と悪くないかも」と思える瞬間がある。
ネットやSNSで「ぽっちゃりさん向け 結婚式 ドレス」「体型カバー ドレス」などで検索すると、先輩たちのリアルな着こなし例やおすすめアイテムが見つかる。自分一人で悶々と考えるより、具体的に参考になる情報を取り入れたほうが精神衛生上ラクになる。
プロの力に頼んでみる
結婚式当日にヘアメイクや着付けをプロにお願いしてしまうのも手だ。美容院などには「結婚式お呼ばれヘア」メニューがあるところも多い。カウンセリングの際に「顔や首回りをすっきり見せたい」「二の腕隠しの羽織ものとのバランスを良くしてほしい」と素直に伝えれば、上手いこと隠し技を駆使してくれることもある。
服装に限らず、プロの手によるメイクやヘアセットでぐっと垢抜けて見えると、「私は結構イケるかも…?」とテンションが上がりやすい。もちろんお金はかかるけれど、せっかく参加するなら思い切って投資してみるのも悪くない。
最悪のときは…欠席という選択肢
どうしても気が進まないなら、身内の事情や仕事の都合などを理由に、欠席を選んでもいい。もちろん仲良しの友人の結婚式なら寂しいかもしれないが、心身が削られるほどストレスを抱えてまで行く必要はない。「祝儀だけ送って気持ちを伝える」というやり方もあるし、後日あらためて少人数でお祝いの場を持つ方法も考えられる。
体型や服装へのコンプレックスはそう簡単に消えないし、結婚式という舞台が相当に苦痛なら、自分を無理やり追い込むより「丁寧に断る」というのも立派な対処法だと思う。
上手に断る方法はこちら

ちなみにドタキャンだと料理とか無駄になるし、キャンセル費用もかかるので早めの連絡をおすすめします。

まとめ
結婚式という華やかなイベントは、体型や服装に自信がない人にとって、かなり高いハードルだ。周りにいる綺麗な人たちを見ると自分とのギャップを感じたり、何を着ても映えないように思えたり。考えれば考えるほど「こんな地獄、絶対に行きたくなーーい!」と叫びたくなる気持ちがわかりすぎるほどわかる。
だけど、ちょっとした工夫やプロの力を借りるだけで「意外といけるかも?」と思えるタイミングが生まれるかもしれない。ドレス選びのコツやレンタルサービスの活用、ヘアメイクのプロ技など、世の中には助けになるものが結構ある。そこに少しだけお金や手間をかければ、「あれ、悪くないじゃん」と気持ちに余裕が生まれることも。
それでも「やっぱりメンタル的に無理!」と思うなら、欠席を選択しても構わない。結婚式は新郎新婦の特別な日だけど、あなたの人生が最優先であることに変わりはない。もし失敗したらどうしようと悩んで落ち込むくらいなら、最初から誠意を込めて断るのもアリだ。
体型や服装のコンプレックスは、結婚式のような場面で一気に爆発しがち。でもそれは誰もが少なからず抱えている悩みでもある。無理せず、できる範囲で整えたり隠したりしながら、それでも祝福したい気持ちがあるなら思い切って参加してみるのもいい。最後は自分のストレス度合いと優先順位をはっきり決めて、自分なりの一番納得いく選択をしてほしい。
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