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親友の結婚式に行きたくない…仲が良いのに嫌になる理由

親友の結婚式に行きたくない…仲が良いのに嫌になる理由

「実はね〜! 私、結婚することになったの」

親友がはにかみながらそう告げたとき、私は凍りついた。

まず最初に出てきた感情は「おめでとう」ではなく「嫌なこと聞いたな」だった。
もちろんおめでたいはずなのに、胸の奥から湧き上がってくるのは、なぜかネガティブな感情。

彼女が新しい家庭を築いていく姿を想像すると、「親友」じゃなくなるんじゃないかという不安が込み上げる。
素直に喜びたいのに、胸の奥がやたら痛い。さらに、ひそかな嫉妬まで入り混じっていることに気づくと、自分がいやになる。どうしようもないモヤモヤを抱えたまま、「よかったね」と口にする私の声には明らかに感情が込められていなかった。

「結婚式、絶対に来てね」

そう続ける彼女の瞳は、本当に嬉しそうに輝いていた。普通なら「もちろん、絶対に行くよ!楽しみ!」と即答して盛り上がるはずなのに、作り笑顔しか浮かべられない。
わかってる、親友の一大イベントだもの。祝わなきゃって気持ちは確かにある。それでも胸の奥では「正直、行きたくないかも……」という声がどんどん大きくなっていって、自分が嫌になる。いつもなら遠慮なく抱きついて祝福してきた私が、ここまで尻込みしているなんて――あぁ、どうしてこんな風になってしまったのだろう。

目次

親友なのに結婚式に行きたくない。こんな気持ち、正直しんどい

親友の結婚式だ。祝ってあげたい気持ちがないわけじゃない。だけど、どうしても「行きたくない」って思っちゃう自分がいる。勝手に罪悪感で胸が苦しいし、なんだかもう、しんどい…

こう感じるのは、自分に問題があるのかな、と落ち込んでしまう人は意外と多いかもしれません。

「行きたくない」気持ちは普通? そんな自分にイライラしてしまうけれど

「好き嫌いじゃなくて、何かが引っかかる。だけど親友に対してこんな感情を持つ自分が嫌だ……!」と、感情が空回りしてしまうことってありますよね。

私はどうしてこうなっているんだろうと、どんどん自己嫌悪に陥ってしまうかもしれません。

しかし、結婚式という晴れの舞台には、予想以上に大きなプレッシャーがかかったり、周囲の「当然行くでしょ?」という空気がのしかかったりするものです。以下のポイントを押さえておくことで、「行きたくない」と思う気持ちを必要以上に否定しなくて済むかもしれません。

  • 親友とはいえ、人の心は常に同じではない
  • 周囲の期待と自分の本音のズレ
  • 罪悪感で余計につらくなる悪循環

誰かと深くつながっているからこそ、そのときどきの事情や感情が複雑に絡む場合があります。また「行くべき」「祝うのが当たり前」という常識はあっても、自分の気持ちと必ずしも一致するとは限りません。

「行きたくない自分は最低だ」と思い始めると、本来のお祝いしたい気持ちすら隠れてしまいがちです。

親友の結婚式に行きたくないと感じる、考えられる理由

「何がイヤなんだろう? 親友の幸せが憎いわけじゃないのに、頭の中でずっと『行きたくない』って声が消えない……。」そんな気持ちを抱えるとき、具体的な理由が見えてくると少しは気が楽になるかもしれません。以下に、よくある理由を挙げてみました。

長年の親友とはいえ、結婚を機に相手との付き合い方が変わる嫌な予感

「私たち、もう今までみたいに一緒にいられないの?」という不安

「結婚して新しい生活を始めたら、私のことなんて優先度がぐっと下がるんじゃないか」と思ってしまう感情

考えてみれば、これまでは当たり前に連絡を取り合って、会いたいときにサッと会いに行ける関係だった。だけど結婚すると、相手の家庭やパートナーという存在が大きくなって、どんどん私の入り込む余地がなくなってしまうかもしれない。そんな想像ばかりが頭をぐるぐる回る。

嫉妬のような気持ちと自己嫌悪

親友の幸せを喜んであげたいのに、頭の奥で「どうして私よりも先に?」という声が消えない。

「あの子だけが人生のステージをどんどん進んでいくみたいで、なんだか悔しい」。明るく笑っているつもりでも、胸の奥ではちくちくと嫉妬が疼く。

別に不幸になってほしいわけじゃないのに、「どうせ私は何も変わらないままなんだろうな」と自己嫌悪と焦りが絡まって、親友の晴れ姿を素直に見られない。心からお祝いしたい気持ちも確かにあるのに、この小さな「嫉妬」がそれを邪魔してしまうのが、何よりももどかしい。

金銭的な負担が大きい

ただでさえ日々の生活が厳しいというのに、もやもやした気持ちにさらに追い打ちをかけるのがご祝儀やプレゼント。

直接相手に渡す費用だけでなく結婚式に着ていくドレス・服装、ヘアメイク代……。結婚式は何かと出費がかさむ。

「親友だからせめて多めに5万円くらいはご祝儀を包むべき?」など、考えすぎるほどに経済的プレッシャーが増します。

人が多い場やフォーマルな場が苦手

自分の性格的に、大勢の人が集まる華やかな場所に気疲れしやすい。マナーやドレスコードを意識するだけで、当日が憂うつになってしまうケースもあります。

親友という立場なので席が前の方に設定されていたり、他のゲストよりも目立つシーンも多いかも知れません。服装や体型に自信が無い場合、余計にストレスになることも。

人見知りやコミュ障にはナチュラルに地獄。

親友とか関係なしに結婚式という場の空気やコミュニケーションが嫌い。親友とはいえあの場に行くのは辛い…って人も多いでしょう。

スピーチや余興の負担が重すぎる

親友だからこそ頼まれやすいスピーチや余興。でも、そういうのが苦手な人にとっては地獄のプレッシャー。

失敗できない、盛り上げないと申し訳ない……。そんな重圧で「行きたくない」という気持ちが先に立ってしまいます。

それでも断りたいときの対処法・心構え

「ごめん、どうしても無理!」って言いたいけど、親友を傷つけないか不安。そもそも欠席って選択はありなの? その葛藤に苦しむなら、以下のポイントを押さえた上で、どうしても出席できない・したくない気持ちを整理してみてください。

できるだけ早めに伝える

結婚式は、ゲストの人数や進行スケジュールがとても重要です。

欠席を伝えるなら、1日でも早ければ早いほど相手も段取りがしやすくなります。

ぎりぎりになって「やっぱり行けない…」となると、相手にとってはただの大きな損失です。

正直にすべては言わなくてOK

「嫉妬してしまうから無理」「お金ないから行けない」と、思うままを口にすると相手を深く傷つける恐れがあります。

誰しも「祝いたい気持ち」は少しはあるはずなので、その気持ちを伝えつつ、自分の状況ややむを得ない事情を簡潔に伝えるのがおすすめです。

代わりにできる形でお祝いする

行けないからといって、一切お祝いをしないわけではありません。

  • メッセージカードを送る、もしくは電報を手配して気持ちを伝える
  • 後日、親友と食事をするなど、別の場を作ってお祝いを渡す

こういった代替案があれば、後ろめたさも少しは軽くなるでしょう。

やんわりと断る

親友相手は嘘をつかずに予定を作ってしまい断るのが自然に断るコツです。

もちろん行けるならばいったほうが良いですが、どうしても無理なら以下を参考にお断りしてみてください。

その他の断り方については以下の記事で解説しています。

それでも出席を決める場合の心の持ち方

「やっぱり親友だし、イヤだけど行くしかない」と決断するパターンもあるでしょう。モヤモヤを抱えたまま出席するのは気が重いかもしれませんが、少しでもラクな気持ちで行けるようなヒントを挙げておきます。

「お祝いしたい」という思いを改めて確認する

本当に親友なら、どこかに「彼女(彼)の幸せを喜びたい」という気持ちがあるはずです。自分の中でそこをしっかり再認識できれば、いくらかは参加のモチベーションが維持できます。

自分を労わりながら準備する

衣装選びやご祝儀の段取りを早めに済ませて、当日バタバタしない工夫を。

会場への移動手段や余興の有無など、事前に確認しておくことで予想外のトラブルを減らせます。

自分が心地よいスタイルを追求するだけでも、行くことへのプレッシャーを和らげられるかもしれません。

終わったらご褒美を用意しておく

「結婚式が終わったらお気に入りのスイーツを買いに行こう」「翌日は何も予定を入れずに自分を休ませよう」といった、自分のためのご褒美プランを用意しておく。

大きなイベントを乗り越えた自分をちゃんと労わることも大切です。

行きたくない気持ちを見つめて、あなたが納得できる選択を

「行きたくないけど……どうしよう」と、ぐるぐる悩んでいるときは本当につらいものです。親友の人生の門出なのに、なぜこんな暗い感情を抱いてしまうんだろう、そんな自分が許せない……と責めたくなることもあるかもしれません。

ですが、結婚式という特別な場には、金銭面や人間関係、マナーや演出のプレッシャーなど、普段は意識しないような大きな負担がのしかかりやすいのも事実です。「親友なのにこんな気持ちになるのはおかしい」と無理やり抑え込むよりも、まずは「そう感じてしまう背景にはどんな事情や気持ちがあるんだろう?」と見つめてみてください。

最終的に行くか行かないかの決断は、あなただけのものです。ただし、欠席するときは早めの連絡と相手への誠意を忘れずに。出席する場合は、「お祝いするんだ」という軸を大切にしながら自分の負担を減らす工夫をすると、多少は気が楽になるはずです。どちらの選択をするにせよ、大切な親友との関係を思いやる気持ちはきっと伝わります。あなたが心から納得できる形で、この悩みを乗り越えられることを願っています。

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