「結婚式はやらない派です」
そう決めていたし、実際やらなかった。写真だけで済ませるなり、入籍だけさりげなくやるなり、今の時代そういう選択も珍しくない。
だからこそ、他人が盛大に挙式や披露宴をするのを見聞きするたびに、「ふーん、好きにやれば?」くらいの感想しか抱かない。正直、自分は結婚式不要派なのに、「来てね」と誘われても全然テンションが上がらないのだ。
自分は式にお金をかけなかったのに、他人の式には祝儀を出すのが納得いかない
ナシ婚を選ぶ理由の多くは「結婚式にお金をかけるより、他のことに使いたい」あるいは、「派手な演出に興味がない」「誰かに見てもらう必要を感じない」などが多い。いずれにせよ、合理的に考えて式をスルーしたタイプ。
- 大金をはたいて会場を借りて、ドレスや引き出物を用意して、無理やり親戚一同を招集するのがバカらしいと思った
- だからこそ、無駄な出費をせずに済んでスッキリしたし、後悔もしていない
そんな価値観で生きているから、いざ他人の「盛大な挙式」や「ゴージャスな披露宴」に呼ばれると、「何がそんなにいいんだ…?」と正直思ってしまう。しかも祝儀に何万円も包むだの、新幹線や飛行機に乗って遠方の式場に向かうだの、ドレスコードを守るだの――自分は一切やらなかったことを、なんで他人に対してやらないといけないのか。ここがどうにも引っかかってしまう。

「あなたにとっては大切なんだろうけど、こっちは別に…」
大切な友人だとしても、価値観の違いが大きいと「盛り上がれない」気持ちは出てくる。ましてや職場や知り合い程度の相手なら、祝儀と労力を使うモチベーションを見いだしにくい。
自分は「結婚式なんてしなくてもいい派」なのに、相手は「絶対やりたい派」。そもそもテンションが違いすぎる。金銭感覚もまるで合わない。「式にお金をたくさんかけて何が得られるの?」と思う一方、相手は「一生の思い出だから…」と盲目的になっている
こういう温度差を見ると、「ああ、私は全然共感できない世界だな」と実感してしまう。
私はナシ婚だから祝儀もらってないのに、自分は払うの?
自分は結婚式を上げていないため、軽いお祝いはともかくちゃんとした祝儀はもらっていない。それなのに自分は他人の結婚式で祝儀を渡さなきゃならないのか…と考えると不満もでますよね。
まぁ式は料理や引出物などあるので払うのは当然とはいえ、自分は祝儀もらわず相手にだけ渡すっていうのは不公平感あってストレスになりますね。

“式不要派”と“盛大派”の価値観ズレが苦痛になる
自分の結婚時はしれっと入籍だけ→他人の結婚はビッグイベント
たとえば自分は「数千円の手数料で役所に届を出して、それで充分。むしろ結婚なんてそんなもんでしょ?」と思っていた。写真撮影すらしない人だっているし、会食やパーティをしないカップルだってザラにいる。
そういう人間にとっては、大掛かりな挙式プランはもはや異次元。「そこまでして ‘結婚した’ ってアピールしたいのかな…?」と首をかしげる
本人たちが喜ぶのは勝手だけど、なぜゲストが巻き込まれて大量の出費を強いられなきゃいけないのか、謎でしかない
当日会場へ行っても“ああ、これ私には要らなかったよね”と再確認
いざ参加してみると、キラキラしたドレスや盛大な演出、長ったらしいスピーチが続く披露宴。
会場を盛り上げる余興、ケーキカットやブーケトス…。
そのたびに「結局こういう ‘形’ がみんな好きなのかな? 私は別に羨ましくもないけど…」と感じる。むしろ、改めて自分のナシ婚選択が間違ってなかったと確信してしまう。
行きたくないのに断りづらい…矛盾だらけの苦痛
祝儀や移動費を使ってまで参加する気はあまりないし、そもそも価値観が真逆だから盛り上がれない。でも、相手の立場や周囲の空気を考えると、「行かない」という選択が難しいときもある。
- 仲のいい友人ならなおさら断れない。「自分は式しなかったけど、あなたはやるんだ?」とは言いづらいし、水を差すようで悪い…
- 「ごめん、結婚式ってあんまり好きじゃないんだよね」と正直に言おうものなら、めでたい席にケチをつけると捉えられかねない
- 結局、祝儀の包み方や服装などに悩みながらも参加して、やっぱりどこか居心地が悪いまま一日を過ごす羽目になる
こんな矛盾した気持ちを抱えながら参列するなら、最初から呼ばないでくれればどんなに気楽か…とすら思う。
まぁ、そんな価値観会わない人には着てほしくはないだろうから断ったほうがお互いのためではあるんだろうけどね。でも本音は隠しているからそうもいかないね。

ナシ婚派が他人の式に行ってもテンションは上がらないし欠席しよう
自分の結婚で「式は不要」と決めていた人からすると、他人の結婚式に対しては正直なところ“面倒くさい行事”という認識が抜けない。お金も時間もかかるうえ、価値観が大きく食い違っているからまったく盛り上がれない。
- 祝う気持ちがないわけじゃない。でも、豪華な披露宴とか大人数を呼んでの演出とか…そこに価値を感じないというだけ
- 自分はあっさりナシ婚で済ませてスッキリしてるのに、他人の結婚式に合わせて出費と労力を注ぎ込むのが不公平というか割に合わない気がする
もちろん、結婚式をするもしないも自由だし、それぞれの夫婦の選択に直接口を出すつもりはない。ただ、「自分は式不要派なのに、なんで他人の盛大婚にまでつきあわされなきゃいけないんだ」とモヤモヤが募るのは自然な感情じゃないだろうか。
結局のところ、ナシ婚派と盛大派のギャップは想像以上に大きい。それでも付き合い上、行かなきゃいけないこともあるかもしれないが、そこにテンションや本当の共感を求められても無理がある。行きたくない気持ちは本音であり、それを飲み込んで参加するたびにストレスが溜まる。もし断れるなら、堂々と断るほうが精神衛生上はマシかもしれない。
いずれにしても、“ナシ婚”を選んだあなたが「やっぱり式なんて必要ない」という自分の判断に納得しているなら、それが正解。わざわざ他人のこだわりの挙式に振り回されて不満を抱えるよりは、マイペースでいられる生き方を貫くほうがずっといいと思う。
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