「えっ、あの人の結婚式に私も呼ばれてる…?」
中学や高校の同級生で、ここ数年まともに会話した記憶すらない。SNSで近況を眺めて、「へえ、結婚するんだ」くらいのリアクションしか取ってなかった相手から突然の招待。驚くやら戸惑うやら、とにかく複雑な気持ちになる。
素直に「おめでとう!」と思う気持ちもあるけど、「え、そこまで親しいわけでもないのになんで……?」と正直思ってしまうことも多いはず。今回はそんな“微妙な付き合い”で呼ばれちゃったときに渦巻く感情をベースに、断り方や祝儀の扱い、軽くしか繋がっていない相手に招待された場合の対処を考えてみましょう。
何年も会っていないのに「式に来て!」と言われる微妙さ
全然連絡とっていなかった昔の友達や知り合いから、急に「結婚式にぜひ来てほしいんだ!」とメッセージをもらうと、「え、私そんなに大事な存在だったっけ?」と戸惑うのも無理はない。
なぜたいして親しくもない相手を式に呼ぶのだろうか?
なんとなく同窓会感覚で呼んでみた
新郎新婦としては「学生時代に同じクラスだったメンバーを集めて懐かしく盛り上がりたい」くらいの気持ちかもしれない。でも呼ばれる側としては、何年も連絡すらなかったのに急に式に呼ばれるって、正直気まずさが先にくる。
とりあえず連絡先がわかる人を片っ端から…
会場の席を埋めたくて広めに声をかけてるパターンもある。だから「私のこと、本当に来てほしいと思ってるのかな?」と疑問が湧いてくる。
いずれにしても、「昔は仲良かったかもしれないけど、今は年賀状すらやり取りしてないし…」「facebookで友達関係になってるけど、やり取りはないし…」という間柄で呼ばれると、祝福の気持ち以上にモヤモヤが大きくなってしまう。
お金や時間の負担が意外と重い
気軽な飲み会ならまだしも、結婚式や披露宴はどうしても“お金と時間”が絡んでくる。
祝儀の出費が痛い
一般的な相場として3万円、関係性や地域によっては2万円でOKという声もあるけれど、大して親しくない相手のために数万円を包むのは正直キツい。ほかの用事に使いたい…と思うのも当たり前。
服装や準備にもお金と手間がかかる
女性ならドレスや靴、メイク・ヘアセットなど。男性もスーツを新調するとなると地味にお金がかさむ。休日をまるっと潰して、当日は朝早くから準備して…と考えると気合いが必要。
せっかくの休暇がなくなる
普段忙しい中でやっと確保した週末を、ほぼ一日結婚式に捧げるのはかなりの負担。「そこまで仲良くないのに、なんで私がこんな苦労を…」とため息が漏れる。
「めでたい席に行けば楽しいかもしれない」と頭では分かっていても、結局、費用も時間もドバッと消耗するのが現実だ。
親しくない人から披露宴に呼ばれたら断り方はどうする?
「ごめん、正直行きたくない」とズバッと言えるならラクだけど、なかなかそれも難しいのが結婚式の厄介なところ。角を立てずに断るためのポイントをいくつか挙げてみる。
家庭の事情を理由にする
「身内の用事が重なっていて…」など、“やむを得ない”感じが出る理由だと、相手も深く突っ込みにくい。遠回しに忙しさを強調すると察してくれることが多い。
遠方や仕事の都合を話す
交通費や移動時間がかかりすぎるなら、「物理的に厳しい」と相手に理解してもらいやすい。日程がどうしても合わないと言っておくのも手。
「本当におめでとう」の気持ちは伝える
断るなら、せめて最後に「でも結婚おめでとう! 落ち着いたらまた何人かで集まりたいね」みたいなポジティブな一言を添える。これだけで冷たい印象を和らげられる。
たいして親しくない人からの誘いであれば自分の近況を理解しているわけではないはずなので断るのは容易です。「仕方ないな」と思えるような理由をあげて断れば険悪な雰囲気になることもなく自然に断ることができますよ。

祝儀だけ送って済ませる? それともスルーする?
出席を断ったものの、「それでも祝儀って必要なの?」と迷うケースもある。正直、そこまで親しくないのにわざわざお金を送るのか…と悩むのもよく分かる。
金額は抑えめでいい
お祝いを送りたい気持ちがあるなら、数千円程度でも構わないし、ちょっとしたギフトを送るだけという選択もある。むしろ高額すぎると相手も困るかもしれない。
ぶっちゃけたいして仲の良い関係でないなら、何も無くてもいい。それでも何かしら…というならスタバのギフトカード1000円分でも十分。
メッセージやカードを添える
「今回は欠席でごめん。でも心からお祝いしてるよ」という思いを手紙やカードで伝える。お金よりも、そうした言葉のほうが嬉しい場合もあるはず。
全く送らないのもアリ
親しくないなら「無理しなくていいんじゃないか?」という意見も多い。向こうもそこまで期待してない可能性もある。
結婚式自体に参加しないなら、祝儀は“あげてもあげなくてもOK”というスタンスが一般的。余裕があれば送り、なければ「今回は辞退」というのも決して失礼ではないと思う。
SNSだけで繋がっている場合はどう対応する?
中高時代の旧友とは「なんとなくSNSで繋がっている」だけ…というパターンも増えている。その状態で結婚式に呼ばれると、ちょっと困惑する人も少なくない。
相手はライトな気持ちで誘ってる可能性
「久々に会いたい」とか「同窓会みたいに集まれたら楽しいな」くらいのテンションで誘っているだけかもしれない。だからこそ、お互い現実の関係との温度差が激しい。
正直に“難しい”ことを伝える
やり取りがSNSだけなら、尚更シンプルに「その時期ちょっと都合が合わなくて…ごめんね!」くらいで伝えてもOK。込み入った言い訳をしなくても、相手は深追いしてこない場合が多い。
今後SNS上で気まずくなる可能性もあるが…
既読スルーや連絡無視は避けたほうがいいかもしれない。最低限の返事をしたうえで、断るか受けるかを決めれば、そこまで大きなトラブルにはならない。
まとめ
何年も会っていない元同級生や知り合いから結婚式に呼ばれたとき、「え、そこまで仲良くしてたっけ?」と思うのはごく自然な感情だ。実際、費用も時間もかかるわりに、当日気まずい空気を味わうかもしれないし、心から楽しめるかどうかも怪しい。
大事なのは、「どうしても行きたくないなら無理しなくていい」ということ。断るにしても、“おめでとう”の気持ちをきちんと示せば、それほど角は立たないはずだ。もしお祝いだけは送りたいというなら、相手の負担にならない金額やちょっとしたプレゼントに抑えてみるのも悪くない。
SNSだけで繋がっている薄い関係でも、とりあえず誘ってみる人はいる。がっつり付き合いがあるわけじゃないなら、ライトに断るのもあり。「祝ってあげたい気持ち」は素直に抱きつつも、自分の都合や気持ちを最優先に考えていいと思う。「そこまで親しくない相手の式にわざわざ行きたくない」と感じたら、それはわがままでも意地悪でもない。むしろ正直な感情だと思うし、日常のあれこれが忙しい今の時代、誰もが同じように思っているだろうから遠慮なく決断していい。
呼ばれたら必ず行かなきゃいけないわけじゃない。一度きりの晴れ舞台だけれど、そこに参加するかどうかは各々の自由。何年も会っていないからこそ、行きたくない気持ちを抱えるのは当たり前じゃないだろうか。結婚式って、本来は「お互いに嬉しい日」になるのが理想なんだから、行ってイヤな思いをするくらいなら、最初から丁寧に断るのも立派な選択肢だと思う。
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